2003年07月28日
ここ2ヶ月ほど、僕の心をとらえて離さない1枚のアルバムがある。
ジョン・コルトレーンの「A LOVE SUPREME(至上の愛)」というアルバムだ。
このアルバムはすごい。
何がすごいかって、もう、とてもじゃないがまったくBGMにはならない。
聴く側にも相当のパワーが必要である。
音の向こうに、そりゃもう、ものすごい感情が、なんかタマシイとか、
緊張感というか、なんだかあらゆるそんなもんが、こう、もうスゴイ空気感で
ドゥワーーーッッと次から次に溢れ出してくる。
このアルバムを聴く時は終わるまで決してスピーカーの前から動いてはならない。
1枚がまるで1曲だ。真剣に聴かなければいけない。
これはスゴイことである。
「動くな」なんて、正直いってつらいことだが、そうさせてしまうアルバムなのだ。
恐ろしい。凄すぎる。
これをほぼ毎日聴いている。何かがおかしくなりそうだ。
そして聴き終わった後に何か疲労感に似たものが襲ってくる。
でもまた翌日には、おそるおそるPLAYボタンを押してしまうのだ。
こんな気持ちはどうやら初めてのようだ。
家にいないときでさえ、頭の中でイントロが絶えず鳴り響き、
ベースのリフレインが延々とこだまして、何かに駆り立てようとする。
あー。
やられっぱなしである。
ラヴである。
Posted by ryuichy