2005年02月16日
●路傍にて
物事を斜めに見るのはもういい加減やめたい、
本当に大切なことは、まっすぐな目でしか捉えられない。
が、僕は日常のなかで、みかけや情報や世俗や人間関係や,
その他あらゆるものに、いまだ惑わされ続けている。
30年間の、染みついたこころの垢も邪魔をする。
疑わしい、と嘆く前に、疑うことを嘆きたい。
眼を持つ者は、疑うより先に、真偽を捉えるているはずだ。
冬空の下の繁華街に立つ、呼び込みのボーイが囁くその卑猥な言葉の裏側に、
いったいいくつの人生が潜んでいるのだろうと思うと、
迷ってなんかいられない、と強く思えた2005冬。