ryuichy blog

2005年08月19日

2005年8月18日

●ご先祖さまからのおくりもの 〜其の弐〜

※前回までのあらすじ
<お盆に郷里である長崎に帰省し、母と二人でご先祖の墓参りをした私。照りつける太陽の下、長崎港を見下ろす墓地を下った私を待っていたのは・・>

「ついてない。」僕はそう思った。せっかくいい気分で墓参りをしたのに。
毎年お盆にろくに墓参りもできないダメな孫だけど、今年はやっとできた。なのに。
交通違反で捕まった経験がある方はわかるだろうが、あれは非常に最悪な気分だ。
まったくなんでだよ。これも細木数子がいう大殺界ってやつか。

まあ、自分が悪いんだけどね。いつまでも悪態ついてたところでどうにもならないと開き直り、見るだけでムカッ腹がたつ青切符をクシャクシャにしてポイっとクズかごに捨てたそのとき。僕のあたまにあることが「ぴーん」とひらめいた。
「はっはーん。そうか。そういうことね。」

そう。こういう展開のあとは必ずよい事が起きる。
起きるのだ。絶対に。何の根拠もないけど。たのむ。起きてくれ、よい事よ。

よい事とはなんだ?なにか身近な話題でおれにとってラッキー&ハッピーなことってなんだ?

そう!あれ!
It's サマージャンボ!
サマージャンボ宝くじがきっと当たってるのだ!当選番号まだ見てなかったんだ!
うわーい、やったー。金持ちになれるー。いや、きっともう金持ちになってんだ、おれー。


この時点でぼくはすっかりその気になり、あ〜やべ〜2億も使いきれないよ〜〜なんて一人でほくそ笑んだ。前後賞合わせたら3億〜!?うわ〜やっぱり重くて一人じゃ持てんのやろか〜。何買おうかな〜。とりあえずダースベイダーの衣装買おうかな〜。本物のR2-D2もHITACHIかどっかの誰か技術者につくってもらおうかの〜。ぐっふふふ。
すると助手席の母が何を感じとったのか
「宝くじでも当たればね〜」
などと突然ぼんやりつぶやくもんだから軽く動揺。
「そんなもん期待しててもろくなことはなか!」
とあわててかわした。そう。現時点ではまだ誰にも言わない方がよい。おれのサマージャンボが当選してるなんて。とくにうちの母親はおしゃべり好きなので周りにしゃべり回られたりしたらたまったもんじゃない。今はまだ平常心を失わないように心がけよう。フォースだ。フォースを使うんだ。

暗雲一転、快晴快晴日本晴れ。罰金一万五千円が夢の三億円へ。
ありがとう!じいちゃんばあちゃん!さっきは墓参りなのに線香忘れたりしてごめんね!
長崎県警の巡査のお二人さん!さっきはふてくされて捺印をグリグリしちゃってごめんね!
署名もわざとミミズみたいな字で、なぐり書きして悪かったです!お務めごくろうさんです!浜の町(長崎市の中心地)にたむろしとる、たちの悪かガキどもば早く一掃してくださいね!今度会ったらメシでも!思案橋の近くの....(中略)....しょうね!





人生楽ありゃ苦もあるとです。
この後の展開は想像におまかせします。
ま、笑い話にでもなれば損はしないので。
お後がよろしいようなよろしくないような〜。

Posted by ryuichy
2005年08月19日 01:28




2005年8月19日

2005年8月16日



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