ryuichy blog: 2003年01月
2003年01月27日
2003年01月08日
私と正月、そして人生プラン、夢と波平
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
僕は正月が好きだ。
というかおせちが好きだ。あれをチマチマ喰ってダラダラ飲むことに
この上ない至上の幸福を感じる。
重箱に彩られた数々の食材に箸を迷わせ、
テカテカと光る黒豆を一粒一粒口に運び、
海老の煮物をやや面倒くさいと感じつつ殻を剥き、
数の子をポリポリ喰いながら
(そう、ところで安物の数の子ってどうしてあんなにマズイのでしょう。
僕は数の子にはうるさいと自負しておるのです。)
そして、「正月用だ」と用意しておいた、普段飲んでるものより少々値がはる焼酎を
ダラダラダラダラ。
—ここまで書いて、ものすごいオヤジ趣味だということに気づきましたが
今に始まったことではないので気にしないことにします。
——オヤジといえば。
僕はたとえば波平のようなオヤジになりたいと思っております。
地味色のスーツにピカピカの革靴、
おしゃれの決め手はスーツと合わせた帽子です。
すっかり薄い頭髪には15年以上愛用のポマードをバシッと決めて
ネクタイピンはもちろん職人技の光るベッコウを。
時計は夫婦で行った旅行先の韓国の免税店で買った一応ロレックス。
ゴールドです。控えめなダイヤモンド石が高級感をさりげなく演出してます。
家に帰れば女房が玄関でカバンを受け取りながら
今日子供が学校で何々あったのよ、なんて会話を軽く受けつつ、
まずは和服に着替え、茶の間の上座にデンと座る。
出された熱いお茶をすすりながら日経新聞を軽く斜め読み、
「母さん、先にビールを出してくれ」なんて台所に向かって叫ぶ。
「はいはい、グラスは冷えてないけどごめんなさいな。
今日アチラのスーパーでたけのこが安かったのよ、
煮物でよかったかしら?3日前も出しちゃったけれど。」
正月には大勢の家族と親類に囲まれ、
まずは一家の長である僕の書初めと新年の抱負の挨拶で始まります。
—切磋琢磨・健康第一—
「みな、今年も病気・けがなどないように。」
訪れた客人と床の間で酒を交わしながら、水墨画やゴルフの話で盛り上がり、
その間、女房とすでに嫁いだ娘達は台所で大忙し。
「おい、氷と水がないぞー」
客人と飲むときは、国産ウイスキー(もちろんリザーブね)の水割りと決まってますから。
普段飲めない義理のムスコになかば強引に飲ませ
「男が社会に出て『飲めません』で通用するか!」
などと、もっとも嫌われる説教をたれながら、
さらには昔話をこれまたなかば強引に聞かせ(絶妙に下ネタをはさみつつ)、
酔いざましには最近歩けるようになった幼い孫と近くのタバコ屋へ。
「お父さん! 酔ってるんだから気をつけてよ!」
娘の心配をよそに
「じーちゃんがアイス買ってあげようかー?」
なんて孫の機嫌取り。
元旦しこたま飲んだくせに
年寄りだから2日の朝はやはり早起き。
一人で車を運転して、おせちに飽きた家族に
正月早々どこで買ってくるのか、独自のルートで仕入れたたこ焼き5パック。
イレギュラーなセンスに喜ぶ家族に
「正月2日目たこ焼き」で父の権威と存在感を見せつける。
ソンナオトコニ、ワタシハナリタイ。
以上、私のささやかな夢でした。